神保町花月 kisskisskiss2010

見ました。
以下はレポです。














主演
太子・・・平田敦子


出演
小林・・・岡部秀範(ブレーメン)


福田・・・菊地浩輔(チーモンチョーチュウ)
しら子・・・白井鉄也(チーモンチョーチュウ)
アキラ・・・スター関根(ブレーメン)
ガモン・・・斉藤慎二(ジャングルポケット)
コウ・・・安達健太郎(カナリア)
たけ美・・・武山浩三(ジャングルポケット)
おたえ・・・太田博久(ジャングルポケット)



企業に勤めているOL太子(平田)。自身にコンプレックスを持ち、恋することを怖がっていた。
そんな太子の隣に座っているのは、唯一いろいろなことを言い合える仲の、冴えない小林(岡部)。
太子は、常に恋の話で盛り上がる、今どきの後輩OL、しら子(白井)、おたえ(太田)、たけ美(武山)の3人組にいつもバカにされていた。


ある日、密かに想いを寄せていた福田(菊地)にまで酷いことを言われた太子。
哀しく降る雨の中、素敵な恋がしたいと叫ぶと、突然天から声が。
なんとそれは、太子が毎日大切に磨いていたピンクの招き猫の神様(声:カナリア・ボン)だった。
いつも磨いてくれた礼にと、神様は『太子が相手を好きになれば、相手も好きになってくれる』という魔法をかけてくれた。
その代わり、『太子の気持ちが冷めれば、相手も冷めてしまう』。
そして、招き猫を割ればその魔法は使えなくなってしまう。


太子は、早速その力を使い、福田と付き合うことに成功。
今までにない幸せに満ち溢れていたのもつかの間、なんと福田はしら子と浮気をしていた。


呆気なく終わりを迎えた福田との恋だったが、今度は後輩3人組が話題にしていた、人気ロックスター・アキラ(関根)を狙う。
ロックで愛を表現するアキラだったが、実は麻薬の常習犯だった。


この恋も終わってしまい、次に出会ったのは人気俳優のガモン(斉藤)。
しかし彼は、太子をファンの一人としてか考えず、一番に愛してくれはしなかった。


続いて出会ったのが、小説家のコウ(安達)。太子のことを第一に考えてくれるコウに、太子はこれこそ本当の出会いと感じた。
しかし、それもまた裏切られてしまう。


そんなある日、福田が会社の金を横領したという知らせが入ってきた。
福田は上司に命令され、自分が出世するために罪を犯してしまった。
刑務所に毎日、面会に行っていたしら子。
しら子は福田と付き合っていたが、福田がさまざま女性と浮気していたことを、しら子は知らないフリをしていた。
太子がなぜそれでも耐えられるのかと聞くと、「それでも、福田さんのことが好きだから・・・」としら子。
傷付きながらも耐えていた健気なしら子に、福田は改めて彼女の大切さに気づく。


一方で、愛することが分からなくなっていた太子。
魔法があっても本当の恋に繋がらないことを知り、雨の中、招き猫を割ろうとする。
その時、後ろから小林が現れる。
そして、小林は太子がずっと好きだったと打ち明けた。
その気持ちを始めて知り、困惑するが今までで一番安心した太子。
お互いの気持ちが通じ合った瞬間、招き猫が落ちて割れた。

雨上がり、二人は優しくキスをした。














とまあ、こんな感じです。


ここまで読んでくれた方、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございます。


今回はモテない女性の恋愛ストーリーで、笑いも感動もたくさんありましたが、印象としてはやはりタイトル通り、kiss、kiss、kissでした。
菊地さんはリアル。
一番悲鳴が上がってたようなw
関根さんと齋藤さんは笑しか起こってなかった(笑)
だってキスがコントに見える。
安達さんは・・・・・・リアル過ぎてみんな声も失っていたよ(笑)
そしてなぜか最後に、太田さんと武山さんが女装を解いて平田さんとキス!
平田さんが可愛らしかったなぁ。




オープニングのダンスはすごかった。
菊地さんの回る以外のダンスは初めて見たんで、新鮮だったし、ひたすら格好よかったです。
しかもスーツで踊るんだよ!もっと見ていたかった。


それに対抗する斉藤さん。
ダンス激しすぎて目が追いつかないw


そして白井、太田、武山の女装姿。
太田さんが強烈(笑)
この人が動くたびに爆笑していました。
私、神保町公演2回目(前回はオスメス)ですが、完璧に神保町花月の白井さんのイメージは『女装』になりましたねww



個人的に印象に残ったのは、太子を中心に福田としら子が気持ちを打ち明けるシーン。
白井さんが本当に女性に見えた瞬間。
チーモンとしても全体としても一番好きな場面でした。
舞台上の構図や細やかなせつない表情、クライマックス手前のシリアスな場面に、一番感情が入り込みました。


あと、菊地さんに悪い役やらせるとハマりますね。
太子と別れるシーンは圧巻でした。
それだけ演技力があるということです。


それから、岡部さんはとにかく良い役だった。
いいなぁ、さりげなく優しい人。


そして、ボンさん!!
まさかの出演!(でも声だけ)
劇を見る前に友人と出演者の後にある『他』について、誰が出るのか予想していたんですが、安達さんが出るからボンさんも出るんじゃないかって友人が言ってたんですよ。
そしたら、ドンピシャだった(笑)


それにしても、やはり基本皆さん芝居がお上手。さすがです。
そして脚本・演出のカリカ家城さんはすごい。
素晴らしい作品でした。



また行きたいですね。
私の中で神保町花月は特別な所だと感じました。